【タイルカーペット】についてのお願い


製品に関してのご注意

光・熱等の影響
光や熱、また窒素酸化ガスなどの影響などにより変退色・変形する可能性があります。また長時間直射日光があたる場所では変退色が早くなる可能性がありますので、カーテン・ブラインドなどで日よけをしてください。外部との出入口(風除室)等は、外からの影響で変退色や劣化が早くなる可能性がありますので、マットの設置をお勧めします。

汚染による影響
強い作用を持つ洗剤・漂白剤などの化学物質やマジックインキ・毛染め剤などの汚染物質により変退色や変質を招く場合があります。またゴム製品や家具などの保護用ゴム剤・塗料・防腐剤・殺虫剤などによって、カーペットが汚染され変退色を招く恐れがあります。

色味
製品の色調は光源の種類、光量などにより異なって見えることがあります。また淡色の場合、汚れが目立ちやすくなる場合がありますので、選定時には十分ご配慮願います。

タバコ
火の付いたタバコを落とした場合はすぐに取り除いてください。こげ跡がつくと取れません。

家具などによるへこみ
家具や什器、ハイヒールなどの局所荷重により、へこみ跡が残る場合があります。

重量物による損傷
タイルカーペットは重量物を置いたままにするとパイルがつぶれたままになる可能性があります。

結露水
壁面の結露水は、カーペットの変色・カビ・臭気発生の原因となります。換気を良くするなどの結露対策を講じてください。

製品の臭い
製品には素材固有の臭いがあります。臭気が気になる場合は換気してください。

その他
カットパイルは使用中に雲状の色むらに見えることがありますが、この現象はカットパイル特有の性質であり、品質の欠陥ではありません。

消毒液・抗菌・除菌スプレーの使用
市販の消毒液・除菌剤を使用の際は、記載の用法・用量に従い、あらかじめ目立たない箇所で確認してからご使用ください。素材によってはシミや風合いが悪化する場合があります。また過剰な塗布は避け、薬液を含ませた布で拭くか、適量をなるべく均一に噴射するようにし、噴射後に硬く絞った布巾で水拭きをしてください。また次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤)の使用は、変色や風合いが悪化する恐れがあります。特に次亜塩素酸水は、後染め製品及びプリントのナイロン製タイルカーペットを変色させる恐れがあります。また消毒液を使用の際に、容器から液体が床に垂れることがありますので、あらかじめ容器の設置箇所にマットを敷いておくことをおすすめします。


施工上のご注意

材料について
梱包ケースに記載の品名、規格、色番号、ロット番号、数量などを確認し、施工を開始してください。品番・ロットによって寸法や色柄に若干のバラつきがあります。施工の際はご注意ください。またタイル裏面の矢印で流れ方向をご確認ください。方向が変わると色相差のように見えることがあります。

現場環境に慣らす
必ず24時間以上前に搬入し、施工環境温度に慣らしてください。

適切な保管場所
製品を保管する際は、湿気の少ない平坦な場所で平置きし、6段以上積まないでください。不陸のある床の上に保管すると歪みや癖が発生し、納まりが悪くなります。直射日光の当たる場所での保管は避けてください。なお保管の際は、雨水などによる水濡れを避けてください。

温度調整
施工を行う前に、現場環境は室温15℃~25℃、湿度75%以下であることを確認してください。

明るさの確保
現場が暗い場合は、照明器具を用いて十分な明るさを保ってください。

清掃
下地に汚れ等があると十分な接着強度が得られないため、汚れを取り除いてください。ワックスが付いている場合は除去してください。。

下地調整
下地に段差等がある場合は平滑にしてください。また下地の影響等で製品が浮いてしまうような場合は重しを置いてください。

施工
反りやはがれ、膨れなどが生じた場合は、直ちに補修してください。放置すると全体に影響が及び、美観を損なうほか、つまずいて転倒するおそれがあります。

二重床への施工
二重床はピールアップ性が強く求められるため、接着剤「CP-7L」による施工が必要です。二重床自体が動く場合があり、それに伴い製品のズレや反りが発生する場合がありますのであらかじめズレ防止をしておくことが必要です。

接着剤
接着剤は条件、環境等により使い分けをしてください。接着剤は使用方法に基づきご使用ください。なお、接着剤を使用する際は、換気を十分に行なってください。


メンテナンス上のご注意

床材を美しく保つには、清掃頻度や歩行量に合わせた日常の清掃と管理、あらかじめ汚れを水際で防止する配慮が大切です。タイルカーペットの日常的な清掃は、バキューム(掃除機)作業、シミ取り、パイルのほつれ解消などが作業の中心となります。入口部分には泥除けマットの設置など外部からの汚れを持ち込まないこと、汚れたらすぐに拭き取ることが重要です。またメンテナンスには建物に応じて、定期または不定期(年に1x@Σ 回程度)に、製品、施工方法、使用状況等を考慮して実行することを目的としたメンテナンス計画が必要です。

タイルカーペット後染め製品について
後染め製品(ナイロンBCF表記品)は、定期クリーニングや日常のシミ取り作業を行う際、使用する洗剤によっては色落ちなどカーペットの風合いを損ねる場合があります。洗剤やシミ取り剤を使用される場合は、できるだけカーペットに影響の少ない中性タイプを選定し、洗剤に記載されている注意書きを守って頂き、必ず事前に目立たない箇所で影響のないことを確認してから使用してください。

床材総合カタログの確認
詳しくは「施工方法/メンテナンス」、タイルカーペットの施工をご確認の上、現場状況に合わせた適切な対応をお願いします。